JOURNAL

夏肌で着るgicipiの秋カットソー ―小林 文(editor)

ノンストレスな着心地とスマートなデザインで、目の肥えたファッション業界の皆さんにも愛用者が多いgicipi。
2022awの新作を、これからの季節に着たいリアルなコーディネートとともに語っていただきました。
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この夏はよく歩きました。私の仕事はふだん、撮影や打ち合わせなどを除いては、ひとりで黙々と原稿を書いたり資料を集めたりする時間が多く、朝から晩まで座りっぱなしという日もざらにあります。これではいけないっ! 夏バテ防止! 体力強化! と自分で自分を奮い立たせ、暑いなかあっちこっち歩いて移動しました。

日本では少数派かもしれませんが、私は健康的な小麦色の肌でいたい派。同じ少数派閥に属するヘアメイクさんから、「これオススメよ」と教えていただいた日焼けスプレー(紫外線はカットしつつきれいに日焼けできるもの)を腕や脚にふりかけ、毎日1万歩以上歩いた甲斐あって、春頃よりワントーンこんがり。真っ白なタンクトップや華奢なストラップのキャミソールドレスなど、夏の肌見せ服をカリッと見せる手伝いをしてくれました。

小麦肌で着たいと思っていたのは、なにも夏服だけではありません。秋の服だってそう。夏の服と秋の服をミックスするのが楽しいように、夏の肌と秋の服の掛け算もイケるのです!

カットソー【PITONE】(ピトーネ)/¥9680(税込)

ジチピ社70年の歴史上、もっとも太い番手の糸を使っている編地シリーズ。私はもう5年以上ジチピファンを公言していますが、シアー系のものが多く、たしかにこんな中厚手のものは初めて。袖をとおしてみると、カットソー以上スウェット未満といった感覚です。

ミラノリブに似た編地で、ミラノリブよりもふんわりやわらかい着心地。いわゆるロンTよりも存在感があるのがわかりますでしょうか? そしてこちら、実はメンズのシリーズ(サイズは4)。メンズならではの無骨なデザインが生地感ととてもよく合います。

ゆったりとワイドなシルエットに対し、腕は袖口にかけて細くなっているので、くしゅくしゅと下に溜まる。鎖骨がのぞくほどの広めのネックラインには、繊細なネックレスなどを添えるとメリハリがつきます。首元・袖口・裾ともに切り替えをつけることなく、縫い代をバインディング(布をくるむ)始末にしているのも、“素っ気なさ”“無骨感”をうまく表現しています。

ビターチョコレートのような深いブラウンのカットソーにチャコールグレーのハーフ丈スパッツ。バッグや靴もカットソーに合わせてタークブラウンで。秋らしい中厚手素材に夏の肌、肌見せはするけれどシックな配色。素材感も肌見せ具合も、いろいろミックスさせています。

カットソー【IPPOPOTAMO】(イッポポータモ/¥10780(税込)

こちらも同じ編地シリーズでメンズのもの(サイズは4)。ゆったりシルエットという意味では似ていますが、クルーネックは鎖骨が隠れるくらい詰まっており、首や袖、裾はリブの切り替えに。よりベーシックなスウェットに近いイメージで着られるデザインです。

私のオススメは、カジュアルなデザインだからこそのニュアンスカラー。ベージュに少しグレーを混ぜたような、淡くてほろ苦い色味。夏の肌をヘルシーに見せてくれます。ワントーン白に近いエクリュのマーメイドスカートでグラデーションに。小物はかごバッグとローファーで夏と秋を少しずつ混ぜるのも、この時季ならではですよね。

私のように肌をこんがり焼いた方も、もちろん、きれいな白肌をキープした方も、夏の余韻を味わいながら秋の服を少しずつ取り入れて。年末まで駆け抜けましょう(気が早い笑)!
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【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。エディターとして、女性誌、web媒体等でファッションページや連載を担当。Instagram(@kobayashi_bun)やnote( https://note.com/kobayashi_bun )では、日々のコーディネートやコラムを更新中。またお笑いライターとしても活動。息抜きはお笑いライブ、仕事のおともは深夜ラジオ。