
冬の朝、シャキッと目覚めるためのハイゲージニット ―小林 文(editor)
ノンストレスな着心地とスマートなデザインで、目の肥えたファッション業界の皆さんにも愛用者が多いgicipi。
2022awの新作を、これからの季節に着たいリアルなコーディネートとともに語っていただきました。
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朝起きて顔を洗って、さて着替えよう! というとき、ニットに手が伸びる日が増えてきました。ざっくりとした編み地のものはかさばるため何枚も…というわけにはいきませんが、薄手のニットは毎年少しずつお気に入りを増やしています。冬の寒い朝が苦手な私にとってお気に入りのニットは、ベッドから起き上がるために必要な“ニンジン”的存在です(笑)。
今年も魅力的で心強い、そして朝が楽しみになるニットを見つけました! ジチピで。

ニット【CAPRA】(カープラ)/¥10300(税込)
メンズシリーズのこちら。隙のないクルーネックに対し、肌が透けるか透けないか…くらいの絶妙なシアー感。必要以上に色っぽく転ばず、大人が落ち着くバランスのハイゲージニットです。

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選んだのは、グレーの本体に首、袖、裾部分だけネイビーで切り替えたツートーンニット。グレー×ネイビーって、学生服のころからよく着ているせいか馴染み深い。体が泳ぐサイズ感、スウェットのようなカジュアルなデザインも、清潔感のある配色のおかげでとっても大人顔。ウール85%シルク15%。あたたかみのあるシアー感は、この素材だからできるワザです。
初秋、まずは夏にたっぷり楽しんだノースリーブのネイビーリブワンピースの上に被せて。他には、グレーのワイドパンツや色落ちのないインディゴデニムを合わせるなど、ニットにあるどちらかの色をボトムにも引き継ぐことで、全身のバランスがうまくまとまります。季節が進んだら、インナーにネイビーの薄手タートルを仕込んでもいい。メンズサイズならではのレイヤードです。
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ニット【FERRO】(フェ―ッロ)/¥10780(税込)
上のグレー×ネイビーニット【CAPRA】のインにも着られそうな、ネイビーのハイゲージニットもご紹介しましょう。
ウール×シルクの素材、フラットな編み地ともに【CAPRA】と同じ。ただし、こちらはレディスサイズで、スッキリとしたフィット感。同シリーズとはいえ着てみるとがらりと印象が違います。二重になったハイネックはぴたりと首に沿う自立型で、一枚でもインナー使いでも幅広く着回せます。

今回は黒のスティックパンツを合わせて、色もシルエットもあえてメリハリをつけない、とことんムダを削ぎ落としたスタイルに。素材のいいニットだから勝負したくなる、究極のシンプルです。
さて、これからやってくる忙しない冬の朝。頼りになるニットを常備して、機嫌よく目覚めましょう!
【profile】
1985年愛知県名古屋市生まれ。エディターとして『GISELe』『mi-mollet』などで編集・執筆。Instagram(@kobayashi_bun)やnote(https://note.com/kobayashi_bun )では、日々のコーディネートやコラムを更新中。またお笑いライターとしても活動。息抜きはお笑いライブ、仕事のおともは深夜ラジオ。